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長期間使用する横断幕に適したロープの結び方について
長期間使用する横断幕に適したロープの結び方について

\目次/

● 横断幕に取り付けたハトメにロープを通すのが基本

● 結びやすくほどけにくいことが重要

● ロープの材質も結び目の強度に関係する

● まとめ

 

横断幕は用途の性質上、多くの人が行き来する場所で使われるケースが少なくありません。また、風が吹く屋外で使われることも多いため、事故を防ぐためにしっかりと固定させる必要があります。

横断幕を使用する際は安全管理を徹底することが何よりも重要と言えるでしょう。ここでは横断幕の固定に適したロープの結び方についてお伝えします。

 

横断幕に取り付けたハトメにロープを通すのが基本

横断幕のほとんどは布地に穴を作り、そこへロープを通した作りになっています。穴にはハトメと呼ばれる金属製のリングが取り付けられていますが、これは横断幕の穴の部分を補強する効果があります。

ハトメを使わないとロープとの摩擦によって穴の部分が破れてしまい、横断幕をしっかりと張ることができません。横断幕のサイズが大きくなるほど重さも増し、ロープを通した穴に生じる負担も大きくなります。安全を確保するにはハトメによる補強は不可欠と言えるでしょう。

また、横断幕を長く使うためにはハトメへの負担を減らすことも忘れてはいけません。ロープを二つ折りにしたうえで折り目をハトメに通します。

折り目で生じた輪の中に横断幕を固定させるロープを通し、最後までしっかりと引っ張ります。ハトメとロープが固定されていないと穴の中でロープがずれてしまい、横断幕を綺麗に張ることができません。

 

結びやすくほどけにくいことが重要

結んだロープは次第に緩くなる

しっかりとロープを結んだはずなのに時間が経つと緩みが生じているケースは少なくありません。これは結び方が悪いのではなく、風などの影響でロープが不規則に引っ張られ、少しずつ結び目が緩くなったためです。

特に横断幕は風に晒される場所に張ることが多いため、しっかりと結ばないとすぐにほどけてしまうおそれがあります。

しかし、ほどけないように強く結ぼうとするあまり、外すことができなくなるほどに固く結ぶのも良くありません。用が済んだ横断幕は速やかに撤去する必要があるので、風で引っ張られてもほどけにくく、それでいて人の手では簡単にほどくことができる結び方を用いることが大切です。

初心者でも簡単に結べる巻き結び

巻き結びは横断幕のような大きな物をしっかりと張るのに効果的な結び方です。棒やポールなど芯になる物へロープを二度巻き付けて固定させるのが特徴です。

ロープを巻く際はお互いに交差させ、最後は交差部分の下からロープを伸ばして強く引っ張ります。結び目の構造がシンプルなので、ロープを扱った経験が少ない初心者でも簡単に結ぶことができます。

結び目も頑丈なので大きな横断幕を固定させるのに役立ちますが、濡れると余計に食い込んでしまい、ほどくのに手間がかかってしまうので屋外で用いる際は防水対策が欠かせません。

重い物を吊るすのに適したふた結び

ふた結びはロープを固定させる芯の他にロープそのものを芯と見做す結び方です。芯に巻き付けたロープに同様の巻き付けを施し、輪の中に通したロープを引っ張って固定させます。

巻き付けの回数が多いので強度が高く、古くから荷物の梱包や吊るし作業に用いられていました。テントや防水シートを使用する際にも便利なことからアウトドアにおける必須の結び方とも言われています。

結び目が強くほどけにくいので大きな横断幕をしっかりと支えるのに最適です。一方で強く引っ張り過ぎると結び目が固くなる欠点もあることから、表面が滑らかな化学繊維製のロープで結ぶ際は注意しなければいけません。

強い風が吹く場所に向いているふた回りふた結び

屋外で横断幕を使用する際は強風対策が必須です。風が吹くとロープが引っ張られる形になり、結び目が次第に緩くなります。遂にはロープがほどけてしまい、横断幕が外れるおそれもあるので結び方には工夫が必要です。

ふた回りふた結びはふた結びの強度を向上させた結び方とも言える方法で、名前の通り芯に巻き付ける工程を二度行うのが特徴です。非常に強度が高く、風が吹いても結び目が緩むことがほとんどありません。

人の手でほどく際も手間がかからないので利便性が高い結び方と言えますが、しっかりと結ぶにはある程度の慣れが必要です。

 

ロープの材質も結び目の強度に関係する

横断幕に使われるロープの材質は大別すると天然繊維と化学繊維があります。綿や麻などの天然繊維は古くからロープの素材として多用されていました。

熱や摩擦に強く、紫外線に晒されても劣化しにくいのが特徴です。結び目がしっかりと食い込むのでほどけにくいのも利点ですが、一方で水濡れによる縮みやカビの発生という欠点もあります。屋外で使用する際は雨水に触れない場所を選ぶように心がけます。

ナイロンやポリエステルなどの化学繊維は繊維の太さや着色などの加工が容易で、横断幕のデザインに合わせて使い分けることができます。水を弾く性質があるので雨水に濡れても傷まないのが利点ですが、熱や摩擦に弱いので注意が必要です。

化学繊維のロープは表面がつるつるしているので結び目が食い込みにくく、ややほどけやすいのも事実です。紫外線にも弱いことから、屋外で使用するロープはコーティング加工などで耐久性を向上させた物が適しています。

 

\まとめ

横断幕を目立たせるにはしっかりと張らなければいけませんが、そのためにはロープがほどけないように強度が高い結び方を用いることが必須です。

巻き結びやふた結びなどの方法は結び目の強度が高く、初心者でも結びやすいことから横断幕の固定に適しています。いずれの結び方も利点と欠点がある他、ロープの材質も結び目の強度に影響するので安全性を保つ際はその点を注意しなければいけません。

幕夫さんでは横断幕の販売を中心に様々な商品を多数取り扱っております。用途やご予算に応じて最適なサイズや生地などもご提案できますので、気になる商品がある方はお気軽にご連絡ください。


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