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横断幕の主役は文字!フォントにこだわれば雰囲気やイメージも自由自在に表現できる!
横断幕の主役は文字!フォントにこだわれば雰囲気やイメージも自由自在に表現できる!

\目次/

● 横断幕に使うフォントの役割と効果とは?

● 横断幕に使うフォントの選び方と注意点

● 横断幕によく使われるフォントとは?

● 横断幕に合ったフォントの大きさとバランスとは?

● まとめ

 

横断幕に使えるフォントには多くの種類があり、どれを選べばいいのかわからないのではないでしょうか?

どれでも一緒じゃないかという声も聞こえてきそうですが、どんなフォントを選ぶかによって横断幕全体の印象がガラリと変わるくらい大きな影響を及ぼすものです。

この記事では横断幕の目的に応じたフォントの種類や大きさ、役割や効果について解説します。

 

横断幕に使うフォントの役割と効果とは?

横断幕の主役は文字

横断幕の主役は文字といっても過言ではありません。どんなフォントを使うかによって横断幕の雰囲気やイメージが大きく変わります。

フォントとは「活字やコンピューターで使われる統一された書体や大きさの文字」のことで、たくさんの種類があります。フォントの選択は横断幕全体の雰囲気を作る上で大事なものです。

フォントの文字が持つ力強さや柔らかさ、明るさ、かわいらしさなどを使いこなすことで、さまざまな雰囲気が作り出せます。目を引くフォントで目立たせたり、数種類のフォントを使用したりしてメッセージに強弱をつけることも可能です。

横断幕はそこに込められた思いやメッセージ、情報を伝えて共感してもらえるかが大事なポイントです。

フォントの選択以外にも一目見て何を意味しているのか理解できるようにするため、読みにくくて複雑な漢字を仮名表記にしたり、文章のはじめの要約でリズム感のある文言にしたりという工夫をします。

余白と文字のバランスも読みやすさや認識のしやすさを高めるためには大切なことです。しかし一番見てほしくて伝えたい情報やメッセージそのものをどんなフォントで表現するかが最も重要といえます。

フォントの使い方にルールはないので自由に組み合わせて好きなものが作れます。横断幕の目的や状況、情報やメッセージの内容と雰囲気が合わないフォントを選択してしまうと横断幕の効果が半減しかねないので注意しましょう。

横断幕の使用目的とフォントについて

スポーツの応援やスローガンの掲示に適したフォント

スポーツの応援やスローガンを掲示するために使用する横断幕のフォントは遠くから見ても読めるような大きくて太いフォントが適しています。

プレーする選手を表現した疾走感や力強く応援する気持ちを表現しやすい筆文字、スローガンは一目でメッセージが伝わるようにシンプルで力強いゴシック体が向いているでしょう。

横断幕で英語のスローガンを掲げる場合は欧文フォントにすると動きが出て軽やかな印象になります。

店舗の宣伝やイベントの告知などに適したフォント

お店の宣伝やイベントの告知で使う横断幕は多くの人に目に留まって情報を伝えると同時に魅力や親しみやすさを感じてもらい集客につなげたいという目的があります。

ぱっと見ただけで何のお店か、何をやっているのかがわかることが大事なので一目で認識できるような読みやすいフォントが適しています。

居酒屋やラーメン屋のようなカジュアルな雰囲気のお店にはフォントもカジュアルなゴシック体、おしゃれな店舗や女性をターゲットにしているお店には明朝体が合っているといえるでしょう。

 

横断幕に使うフォントの選び方と注意点

フォントの選び方のコツ

横断幕に使用するフォントの数は1~2種類に収めるのがベストです。

多くのフォントを混同させて使うと読みにくくなるうえ全体的にごちゃごちゃした印象になりかねません。そうするとメッセージも伝わりにくくなってしまいます。

文字が長くなりそうな場合も注意が必要です。メインとサブの文言を決めたらサブはコンパクトに収まるようにし、読みやすくすっきりした仕上がりを目指しましょう。

フォントが持つ雰囲気とメッセージの内容が合うものを選ぶことも大切です。「頑張れ」という応援メッセージを細いフォントで弱々しい雰囲気にしてしまっては応援のメッセージとはならないでしょう。

日本語と英語が混在する場合のフォントは別の種類にする

横断幕のメッセージに日本語と英語が混在している、あるいは英語だけという場合はフォントの種類を使い分けるのがおすすめです。

日本語用の和文フォントのみを使用すると日本語と英語の文字の間にすき間ができてバランスが悪くなってしまうことがあります。

「夢に向かって Let’s try!」というメッセージでMS明朝を使うとすき間ができてしまいますが、MSP明朝ではすき間がなくスッキリと整います。

「P」とは「プロポーショナルフォント」の略で主にアルファベットを見やすい幅にするという意味で英語に適したフォントといえます。

英語のみのメッセージであればアルファベット用の欧文フォントもおすすめです。文字の先端に飾りのあるセリフ体は明朝体と似ているので格式が高く伝統的な雰囲気に、先端に飾りのないサンセリフ体はシンプルなゴシック体と似ておりモダンな雰囲気に仕上がります。

フリーフォントは使用目的に注意して使用する

お店に注文するのではなく自分で横断幕を制作する場合は、もともとパソコンに入っているフォントを使用することになります。

しかしながら、もっと多彩な表現をしたいと考えたときはインターネットで無料のフォントをダウンロードしましょう。使用の際には利用規約において「商用利用可・商用利用不可・個人利用可」のどの目的で使うか注意しなければなりません。

これらの違いはフォントを利用することで利益に繋がるかどうかで、利益活動につながる場合はすべて商用利用(営利)となります。個人事業主であっても利益に繋がる場合は商用利用となり、個人的に使う目的で利益に繋がらないものは個人利用(非営利)となります。

フリーフォントを使う際には必ず利用規約を確認してルールを守って使いましょう。

 

横断幕によく使われるフォントとは?

和文フォント

日本語向けに作られた漢字やかな、英数字、記号などの書体のことです。代表的なものをいくつかご紹介します。

明朝体

細い横線と太い縦線で構成されたコンパクトな書体です。漢字やひらがなの特徴をよくとらえているので文字がわかりやすく、文字数が多いときにスッキリとまとめることができます。

ゴシック体・丸ゴシック体

縦と横の線が同じ太さのシンプルな書体です。文字に装飾がないので一目で認識できます。文字の角が丸くなっているものを丸ゴシック体といい、ゴシック体より明るく、軽やかな雰囲気になります。

筆文字・行書体

筆文字は筆で書いた質感の強い書体で、行書体は筆文字風の書体です。勢いや躍動感、和風の落ち着いた雰囲気などを表現できます。

欧文フォント

アルファベットを表現するのに適した書体で、和文フォントにはない曲線の美しさがあります。

大きく分類すると文字の先端にウロコと呼ばれる小さな飾りがついたセリフ体と飾りのないサンセリフ体の2種類です。

セリフ体はウロコ飾りがあることや文字の縦線が太く横線が細いところが明朝体と似ているので相性が良いとされています。オールドフェイス、トランジショナルセリフ、モダンフェイスが代表的な書体です。

サンセリフ体はチラシや看板など商業目的に開発された文字といわれ、飾りがなくシンプルなものです。主な書体にグロテスク・サンセリフ、ヒューマニスト・サンセリフがあります。

欧文フォントにも日本語の筆文字のような筆記体のスクリプト体があり、手で文字を書いた質感と動きがある軽やかな雰囲気が出せます。

他には文字をこすったようなグランジフォントや1960年代後半に流行ったヒッピーやサイケデリックに由来したサイケデリックフォントなど文字を装飾したたくさんのフォントが存在しています。

その他のフォント

横断幕にオリジナル性を出したいときなどはディスプレイ系フォント、特殊フォントなど利用する方法もあります。

ディスプレイ系フォントは新しいデザインを生み出そうという思惑でコンテストなどから誕生した書体で、ナール、ゴナ、タイボスなどです。特殊フォントは親しみやぬくもりを感じさせるもの、かわいらしくポップなもの、シックで大人っぽいもの、遊び心を感じさせるものなどさまざまな雰囲気を持つ書体があります。扱っている文字はお店によって違うので選択肢のひとつとして覚えておくといいでしょう。

近年開発されているUDフォント(ユニバーサルデザインフォント)は誰にでも見やすく読みやすい書体で、可読性・視認性・判読性が高くなるようなデザインです。パイオニア的存在のイワタUDゴシックをはじめTBUDゴシックStd、BIZUDゴシック、BIZUD明朝などたくさんの種類があります。

 

横断幕に合ったフォントの大きさとバランスとは?

ちょうどよい大きさ、見えやすい大きさを考える

フォントの種類だけでなく太さや大きさ、バランス、余白などもフォントを選ぶ際には注目したいポイントです。横断幕は遠くから見てもらうことを前提としているので、離れた場所からでも見えるフォントを使う必要があります。

国土交通省が設定した文字の大きさのガイドラインによると視力0.5の人が40m離れた距離から見えるには日本語は16cm以上、英文字は12cm以上の大きさのものを使用するように推奨しています。

距離に対して必要な文字の大きさは「文字の大きさ(mm)=距離(m)×視力」で計算しますが「必要な文字の大きさ(mm)=距離(m)÷0.2という簡易的な計算式を使う場合もあるそうです。

スポーツで横断幕を使用する場合は屋内か屋外かで必要な文字の大きさは変わります。

一般的な体育館ではおおよそ10m離れているとしてフォントサイズは日本語であれば4cm以上、英文字は3cm以上の大きさ。屋外の野球やサッカーなどの競技場であれば約30mの距離があるとして日本語は12cm以上の大きさ、英文字は7cm以上の大きさを推奨しています。

ただし施設によっては横断幕の大きさなどに規定を設けている場合があるので横断幕を作成する前に利用を予定している施設に確認をしましょう。

店舗で横断幕を使う場合も店の前に掲示して近くを通る人に見てもらうのか、ビルの壁面に掲げて遠くの人に見てもらうかによって適したフォントの大きさは変わります。

作成前に横断幕を掲示する距離を確認して必要な文字の大きさを把握しましょう。

横断幕全体とフォントとのバランス、余白とのバランスを考える

横断幕のフォントは種類や大きさだけでなく全体とのバランスや余白とのバランスも大切です。

枠いっぱいに文字をびっしり詰め込んでしまうと、いくらスッキリ見えるという明朝体などを使ったとしても見づらくなってしまうでしょう。

ある程度文字と文字との間の余白が必要なのです。漢字とひらがな、カタカナ、アルファベットが混在しているなら種類によってフォントや大きさを変えてみる、漢字など画数の多い文字が続く場合は一部をひらがなやカタカナにしてみるといった工夫をして文字が見えやすくなるよう全体と余白のバランスを考えましょう。

横断幕ではメインの文字を大きくして他の文字は小さく配置することが多く、大きさによっても変わりますが一般的にメインの文字は7~15文字程度、サブタイトルは4~24文字程度とされています。

写真やイラスト、お店のロゴマークがある場合や店舗名や団体名とのバランスも大切です。横断幕に袋縫い部分がある場合は考慮して文字を配置する必要があります。

 

\まとめ/

横断幕のフォントは多くの種類があり、どう選んでいいのか分からない人が多くいるでしょう。

それぞれのフォントには雰囲気が備わっているので横断幕の使用目的やメッセージの内容と合うものを選びます。遠くからでも見やすく読みやすいように文字数や大きさを変えて工夫しバランスよく配置することも大切です。

イメージが違うなど失敗とならないようフォントの大きさやバランスをよく知り、思い通りの横断幕を作りましょう。

幕夫さんでは横断幕に関する様々な知識をご紹介しているほか、横断幕の販売を中心に様々な商品を多数取り扱っております。用途やご予算に応じて最適なサイズや生地などもご提案できますので、気になる商品がある方はお気軽にご連絡ください。


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