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おすすめの横断幕の布は?種類・耐久性・知っておきたい注意点

横断幕の布選びで迷っていませんか?本記事では、横断幕に使われる主な布素材(トロマット、ターポリン、綿など)の特徴や耐久性、コスト、印刷方法との相性、用途別の選び方からよくある失敗例までを詳しく解説します。この記事を読むことで、最適な布素材を選び、目的や予算にあった長持ちする横断幕を作るための知識が得られます。

横断幕の布の選び方とは?

横断幕の布を選ぶ際には、使用する場所や目的、予算、耐久性、さらにはメンテナンス性といったさまざまな要素を総合的に考慮する必要があります。用途に最適な布素材を選ぶことで、見た目の美しさや長持ちのしやすさ、実際の使い勝手が大きく変わってきます。ここでは横断幕用の布選びのポイントについて詳しく解説します。

屋内用・屋外用で選び方が違う

まず最初に注目したいのは、横断幕を「どこで使用するか」という点です。屋内用と屋外用では、必要とされる生地の特性が異なります。屋内イベントや展示会などではデザイン性や軽量性が重視され、屋外では紫外線や雨風に強い耐候性・耐水性が重要です。使う環境によって求められる耐久性や加工も違うため、布選びの前に使用シーンをはっきりさせておくことが重要です。

使用場所

重視すべきポイント

適した布素材

屋内

軽さ・発色・扱いやすさ

トロマット、綿(コットン)、ポンジ

屋外

耐水性・耐候性・強度

ターポリン、防炎・防水加工ポリエステル

コストパフォーマンスの高い布とは

横断幕は一時的な利用から長期的な繰り返し利用まで、使い方に応じてコスト感も大きく異なります。コストパフォーマンスの高い布とは、初期費用と耐久性・メンテナンス性とのバランスが良いものです。例えば、トロマットは低価格で印刷しやすく丈夫なため、大会やイベントなど全般的に人気があります。ターポリンはやや割高ですが、長期間屋外に設置する場合には結果的にコスト面で優れる場合もあります。

布素材

価格帯

主なメリット

トロマット

比較的安価

発色が良く、軽量で丈夫

ターポリン

やや高価

耐水・耐候性が高く、屋外に最適

綿(コットン)

中程度

ナチュラルな風合いと安全性

このように、横断幕の布選びでは「どこで」「どのように」使うか、また費用対効果の側面から最適な素材を選ぶことが納得のいく仕上がりと満足度につながります。

横断幕に使われる代表的な布の種類!

横断幕に用いられる布素材にはさまざまな種類があり、それぞれ特徴や適した使用シーンが異なります。ここでは、代表的な横断幕用の布素材について、その特性やメリット・選び方のポイントを詳しく解説します。

トロマットの特徴とメリット

トロマットはポリエステル100%の厚手生地で、織りがしっかりしているため強度と耐久性に優れた横断幕素材です。高精細な印刷が可能で、発色も良好なため、デザイン性を重視したいイベントやスポーツ応援幕によく利用されます。また、折りたたみや持ち運びにも強く、しわになりにくいのも利点です。

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トロマットは以下のような特長があります。

特徴

メリット

適した用途

ポリエステル系

高発色・軽量・耐久性抜群

屋内幕、短期〜中期屋外利用

厚手で強度が高い

繰り返し使用に強い

学校行事、応援幕、展示会

ターポリンの特徴と屋外使用の適性

ターポリンはポリエステル繊維を塩化ビニール樹脂でコーティングした素材で、耐水性・耐候性が非常に高いのが特徴です。防炎・防水加工が施されている製品も多く、長期間の屋外設置や雨風にさらされる環境下でも劣化しにくいことから、建設現場、イベント会場、店舗前の宣伝幕など、屋外用途に多用されています。

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ターポリンの主要な特性を以下にまとめます。

特徴

メリット

適した用途

防水・防炎性あり

屋外耐候性・長期使用可

屋外看板、建設現場養生幕

引っ張り・風に強い

大型横断幕も安心

宣伝幕、フェンスバナー

綿(コットン)生地の特徴と適したシーン

綿(コットン)生地は自然な風合いややわらかさ、ナチュラルな色合いが魅力の素材です。伝統行事や式典、文化的イベントなど、雰囲気を重視した催事で用いられることが多いです。また、インクの吸着性が高く、優しい発色に仕上がります。通気性が良い反面、屋外での長期使用や雨天利用には適していません。

特徴

メリット

適した用途

天然素材・やわらかい

自然な質感、安心感

屋内催事、伝統行事、式典

吸水性・通気性良好

結露しにくい

屋内用短期展示

その他の横断幕用布素材の紹介

上述の生地以外にも、用途や設置環境に応じて使い分けられる布素材があります。

  • ポンジ:薄手のポリエステル生地で、簡易的な幕や短期間展示用に採用されます。軽量で大判印刷が可能ですが、耐久性はやや劣ります。
  • スエード:ポリエステルながら起毛加工が施され、高級感や落ち着いた印象を演出できる素材。表彰式や美術展などに利用されます。
  • メッシュターポリン:表面に細かい穴があいているため、風抜けが良く、屋外フェンスや足場バナーとして使われます。大型横断幕に適しています。
  • オックスフォード(オックス):ポリエステルや綿などで織られた、丈夫でやや厚めの生地。応援旗や細かいデザイン表現よりも耐久重視の場合に利用されます。

各素材は、設置場所や目的、予算に応じて最適なものを選ぶことが重要です。横断幕の用途をしっかりと確認し、最適な布素材を選びましょう。

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各布素材の耐久性・メンテナンス性を比較!

横断幕に使用される布素材はさまざまですが、用途や設置環境によって耐久性やメンテナンス性が大きく異なります。ここでは、代表的な横断幕用布それぞれの特徴を「耐水性」「耐候性」「色あせ」などの視点から比較し、長く美しく使うために知っておきたい管理方法についても解説します。

耐水性と耐候性の違い

横断幕を長期間使用する場合、雨や紫外線への耐性がとても重要です。「耐水性」はその素材が水濡れにどれだけ強いかを、「耐候性」は太陽光や気温の変化、風雨といった屋外環境への耐久力を示しています。それぞれの素材ごとに以下のような特徴があります。

素材名

耐水性

耐候性

主な用途

ターポリン

非常に高い

非常に高い

屋外、長期掲示

トロマット

中程度

中程度

屋内外短期、コスト重視

綿(コットン)

低い

低い

屋内、短期イベント

ポリエステル

中程度

中〜高

イベント、スポーツ応援

特に、ターポリンは防水性・屋外耐候性ともに優れているため、長期間屋外で使用する横断幕に最適です。一方で、綿素材は風合いが良いものの水や直射日光には弱いため、室内利用に向いています。

色あせ・汚れに強い布とは

横断幕の美観を保ち続けるためには、素材自体の耐色性や汚れへの強さも重要です。紫外線による色あせやホコリ・雨ジミといった汚れに対して、どの素材が強いのかを比較しましょう。

素材

色あせにくさ

汚れ落としやすさ

メンテナンス方法例

ターポリン

非常に強い

簡単に拭き取れる

中性洗剤で拭き掃除

トロマット

中程度

軽度の洗濯が可能

手洗い・陰干し

綿(コットン)

弱い

シミになりやすい

手洗い・アイロン

ポリエステル

強い

洗濯が可能

洗濯機可・陰干し

特にターポリンは汚れをはじきやすく、色あせにも強い素材です。ポリエステルも色落ちしにくく、水洗いでのメンテナンスが比較的容易ですが、直射日光下では徐々に退色していくことがあります。綿は風合いが出る一方で染料によっては色落ちしやすいので、短期間の屋内使用が推奨されます。

長持ちさせるコツ

どんな布素材も、使い方やメンテナンスによって寿命が大きく変わります。横断幕をできる限り長持ちさせるには、以下のポイントを押さえておきましょう。

  • 長期間掲示する場合は、可能な限り日陰や屋根のある場所に設置し、雨ざらしや直射日光を避ける
  • 定期的に埃や汚れを落とし、カビやシミの発生を防ぐ
  • 折りたたみ保管時は完全に乾燥させ、湿気がこもらないように
  • 屋外掲示の場合、防炎加工や防水加工が施された素材を選ぶ
  • 風の強い日に設置する場合はしっかりとロープ等で固定し、布のバタつきによる摩耗や裂けに注意する

これらの基本的な対策を行うことで、トロマットやターポリンなどの素材本来の耐久性を十分に引き出すことができ、コストパフォーマンスの向上にもつながります。使用用途や設置環境に合わせて最適な布を選び、適切なメンテナンスを心がけましょう。

仕上がりに差が出る!印刷方法と布の相性について

横断幕のクオリティを左右する大きな要素が「印刷方法」と「布素材の相性」です。どの印刷方式を選ぶかによって、仕上がりの色合いや鮮明さ、耐久性が大きく異なります。また、選ぶ布素材によっては、特定の印刷が適していない場合もあるため、用途と希望に応じた組み合わせ選びが重要です。

インクジェットプリントの特徴

インクジェットプリントは、横断幕の印刷で非常に多く利用されている代表的な方法です。特にポリエステル系の「トロマット」や「ターポリン」などの素材との相性が抜群で、フルカラーのグラデーションや細かい文字・写真もクリアに表現できます。色数やデザインに制限が少ない一方、綿(コットン)のような吸水性のある天然素材では発色や耐久面で注意が必要です。

インクジェットプリントに適した布素材一覧

布素材

適性

特徴

トロマット

発色が良く、コストパフォーマンスも高い。屋内外どちらにも対応。

ターポリン

耐水性・耐候性に優れ、屋外向けの大型横断幕に最適。

綿(コットン)

発色はやや劣るが、温かみのある風合い重視なら選択肢に。

昇華転写印刷の仕上がりと注意点

昇華転写印刷は、熱を利用してインクを気化させ生地繊維に色を浸透させる方式です。特にポリエステル素材(トロマット・ポンジなど)が高相性で、発色が非常に鮮やかで耐久性も高いのが特徴です。インクが生地の奥に染み込むため、色落ちや剥がれが起きにくく、軽量でしなやかな仕上がりとなります。

一方で、綿やナイロンなどポリエステル以外の布には適用できない場合がほとんどです。また、濃色生地への印刷が苦手で、白や淡色ベースの横断幕によく用いられます。

昇華転写印刷の主なメリット・デメリット

項目

メリット

デメリット

発色・再現性

非常に鮮やかで多色表現が可能

濃色の素材には不向き

耐久性

洗濯・摩擦に強く色落ちしにくい

ポリエステル生地に限定される

コスト

大量生産に向く

小ロットだと割高になることも

印刷方法と布素材の相性早見表

印刷方法

適した布素材

主な用途

インクジェットプリント

トロマット、ターポリン、コットン

スポーツ応援、屋内外問わずイベント、看板等

昇華転写印刷

トロマット、ポンジ(いずれもポリエステル系)

屋内外のイベント装飾、旗、応援幕

シルクスクリーン印刷

綿、ナイロン、ポリエステル

同一デザインの量産幕、学校・団体の定番仕様

このように、横断幕の仕上がりに妥協したくない場合は、印刷方法と選ぶ布の組み合わせをしっかり把握することがポイントです。用途や設置場所、デザイン内容に合わせて最適な印刷・素材を選びましょう。

横断幕の布選びでよくある失敗と注意点

サイズと厚みの間違い

横断幕の制作で特に多い失敗が「サイズ」と「布の厚み」の選択ミスです。用途に合わせたサイズ感を誤ると、設置場所に合わなかったり視認性が悪くなったりします。また、厚みの選択を誤ると、強風時に破れやすくなったり、重すぎて取り付けにくくなるケースも考えられます。
下記の表に、主な失敗例と推奨の選択基準をまとめました。

失敗例

問題点

推奨対策

設置スペースより大きすぎるサイズを選択

取り付け不可、視認性低下

設置場所の寸法を事前確認し、周囲の余白も含めて作成

薄すぎる布を屋外使用に選択

耐久性が低く、破損リスク増

屋外用はターポリンや厚手トロマットなど丈夫な素材を選ぶ

厚すぎて重い布を使用

設置作業が困難、転倒や落下の危険

必要最小限の強度で軽量な素材を選択する

用途に合わない布選択のリスク

「イベント限定」の短期間使用と、「常設」や「複数回利用」では、最適な布の種類や加工が異なります。 用途に合わない素材を選ぶことで、見栄えの劣化や破損といったリスクが高まります。

用途

選びがちな失敗

最適な布素材

長期間屋外設置

非耐候性素材(コットン等)を選ぶ

ターポリン、厚手トロマット(耐UV性・耐水性加工)

屋内短期間イベント

コスト重視で屋外用厚手素材を選ぶ

トロマットやポンジ等の軽量素材

スポーツ応援・複数回利用

印刷剥がれやすい布を選択

昇華転写対応のポリエステル(耐摩耗性高)

特に外での長期使用では耐久性が最重視されるため、耐候性や耐水性、防炎素材の有無を確認しましょう。

防炎加工や防水加工は必要か

場所や用途によっては、防炎加工や防水加工が求められるケースも少なくありません。
公共施設、学校、イベント会場等では、防炎加工が義務付けられていることが多いです。水滴や汚れが付着しやすい場所では、防水加工も重要なポイントです。

防炎加工や防水加工を施していない布を選んでしまうと、設置許可が下りない、または安全面・衛生面でトラブルになるリスクがあります。発注前に設置先や運営側の規定をしっかり確認し、仕様をきちんと伝えることが肝心です。また、防炎・防水の加工が必要な場合は、専門ショップやメーカーにその旨を明確に伝え、証明書類の発行可否も事前に確認しましょう。

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※(公財)日本防炎協会より認定済みの商品です!(認定ラベルが必要な場合は別でご用意ございます)

まとめ

横断幕の布選びは、使用場所や用途、耐久性を重視することが大切です。屋外ならターポリン、屋内やコスパ重視ならトロマットがおすすめです。印刷方法や防炎・防水加工なども選択肢に入れ、失敗しないためにも用途に最適な素材を選びましょう。

横断幕の購入をご検討中の方や、デザイン・設置についてもっと詳しく知りたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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