\目次/
● ターポリンで横断幕を作る際の手順や縫い方
● まずはミシンと糸を用意
● 生地に文字や写真・イラストなどをあらかじめ印刷しておく
● 縫製やハトメなどの加工が必要
● ターポリンの縫い方
● ターポリンを縫う際の注意点
● ターポリンで横断幕を作るには
横断幕の作成で、生地として最適なものの一つに、ターポリンがあります。防水性と耐久性に優れているターポリンは、屋外での使用に適しているうえ、収納面でも利便性があります。それでも、長期間、強度を維持するためには、きちんとした縫製や加工が必要です。こちらでは、ターポリンで横断幕を作る場合の縫い方を含め、作成方法をご紹介します。
ターポリンで横断幕を作る際の手順や縫い方
まずはミシンと糸を用意
ターポリンで横断幕を作る場合は、ターポリンを縫うのに適したミシンと糸が必要です。まずミシンですが、厚物縫いができるタイプのミシンが適していて、一般的な家庭用のミシンは不向きと言わざるを得ません。
革を縫うことができるような、上下の押さえの部分だけでなく、針も一緒に動く「総合送りミシン」を使うほうがよいでしょう。総合送りミシンを使うと、ターポリンを折り重ねて縫うときの生地の厚みにも対応できます。サイズの大きいものを縫う場合は、ロングアームと言われる、アームが長くて懐が深いタイプのミシンがおすすめです。ターポリンを縫う際に使う糸は、収縮しにくいポリエステル素材のものを使うとよいでしょう。ミシン針も太めのものを使うほうが良いようです。
生地に文字や写真・イラストなどをあらかじめ印刷しておく
ターポリンを用いて横断幕を作る際には、まず生地に文字や写真・イラストなどをあらかじめ印刷しておきます。そして、必要な部分を切り出して、周囲を縫い、ハトメなどのパーツをつける工程を経ると、強度の高い横断幕を作ることができます
縫製やハトメなどの加工が必要
ターポリン自体、強度のある生地ですが、単に切り出しただけでは、徐々に繊維がほつれていき、見栄えが悪くなります。また、生地が丸まってしまうので、縫製やハトメなどの加工が必要です。縫製の際には、ロープを織り込みながら縫製すると、横断幕のハリを維持しやすく、フェンスやポールなどに固定しやすくなります。
ターポリンの縫い方
ターポリンの縫い方は、大きさや用途によって異なってきます。ハトメで加工して強度を保つ縫い方は比較的シンプルで、まず、布の四辺を5センチ幅で折ってミシンで縫います。最後に、四隅にハトメと呼ばれる、生地を補強する金属やプラスチックのリング状のものをつけて出来上がりです。また、ハトメを使うほか、棒を通せるよう、生地を折り返して袋状にする加工をすると、使用できるシチュエーションが広がることでしょう。
ターポリンにロープを入れて縫い込む方法の一つが、「1本針縫製」です。一片の長さが1メートルくらいまでの横断幕は、1本針縫製が採用されることが一般的です。ロープの縫込み部分の直径を、ロープの太さに合わせて4ミリ以上確保し、ロープを入れ込みながら縫い上げていきます。「2本針縫製」は、サイズの大きい横断幕を作るのに適しています。ロープの縫い込み部分と、平行に2本縫製することを考えて、縫い代を4センチほど確保します。そして、ロープを織り込んだ部分の際と、縫い代を設けた生地の端に近い部分の2カ所が平行になるように縫っていきます。
ターポリンを使った横断幕では、色合いなどによって糸を見せたくないケースもあることでしょう。そのような場合に使えるのが、ウェルダー加工です。生地の折り返し部分を、ミシンで縫製するのではなく、圧着機を用いて内部熱を発生させ、踏み固める方法です。
縫製の場合に比べて、専用機械の使用など、コストがかかりますが、デザイン性を重視したい場合に採用されます。ターポリンの生地の大きさは決まっているので、一定以上の大きさのものを作る場合は、生地を連結する必要があります。連結する場合は、縫い合わせるよりも、圧着機を使うほうが継ぎ目がなく、すっきりと仕上がります。
ターポリンを縫う際の注意点
ここで、ターポリンを縫う際の注意点も考えておきましょう。まず一つは、ミシンで縫う部分が図柄にかからないようにするということです。そのためには、縫い代を十分に考えて、文字や写真・イラストを配置するようにします。特に2本針縫製の場合は、縫う部分が図柄にかかりやすいので、必要であれば、図柄の縮尺を調整します。
また、大きいものを縫う場合は、一人が縫い手となり、もう一人が介添えをして、縫うべきでないところが縫い込まれたり、うまく布が送れないということがないように気を付けます。
ターポリンで横断幕を作るには
ターポリンを使って横断幕を作る場合には、工業用のミシンや専用の糸を用いたほうが、きれいにできます。大きさによって、縫う本数を変えたり、ハトメ加工やロープを入れ込んで縫うと、強度が維持しやすくなります。
また、用途に応じて、ポールを通す部分をつけることもできるでしょう。糸を見せたくない、生地を連結したいといった場合には、専用の圧着機で熱を利用して、生地同士をくっつけると、デザイン性がよくなります。
幕夫さんでは横断幕に関するお役立ち情報のご紹介をしているほか、横断幕の販売を中心に様々な商品を多数取り扱っております。用途やご予算に応じて最適なサイズや生地などもご提案できますので、気になる商品がある方はお気軽にご連絡ください。