\目次/
● 横断幕を手作りするときの流れ
● デザインを考える
● 下書きを作成する
● 横断幕の布を選ぶ
● 布の下準備をする
● マスキングをする
● 布に色を塗ってデザインを仕上げる
● ハトメや紐づけをして完成させる
● まとめ
オリジナルの横断幕を作りたいときには専門業者に発注するケースもあります。
しかし、必要な材料と道具を用意すれば横断幕を手作りすることも可能です。
この記事ではオリジナルの横断幕を手作りする流れと、各ステップにおける注意点を紹介します。
失敗しないためのコツも解説するので、横断幕の手作りに挑戦してみましょう。
横断幕を手作りするときの流れ
最初にオリジナルの横断幕を手作りするときの流れを理解しておきましょう。
準備段階を含めて大きく分けると7つのステップで横断幕を制作することができます。
以下のような全体の流れを把握した上で、個々のステップの注意点やコツを見ていきましょう。
デザインを考える
横断幕の全体イメージを考えて完成したデザインを作るのが最初の段階です。色や文字などの横断幕に描く内容だけでなく、大きさや使用する布素材なども考えます。
下書きを作成する
イメージしたデザインの完成図に基づいて下書きを作成します。小さな下書きを作るのではなく、横断幕と同じサイズで作ってデザインを手写しやすくするのがポイントです。
横断幕の生地を選ぶ
横断幕に使用する生地を選びます。トロマットやターボリン、オックスフォード(布)などがよく用いられている素材です。
布の下準備をする
横断幕に使用する生地を調達したら下準備を整えます。希望するサイズに裁断した後、ミシン縫いをして丈夫にするのが基本です。
マスキングをする
生地の準備ができたらデザインを施していく段階に入ります。塗料を使用するときには想定外のところに付かないようにする必要があるため、マスキングをまずおこなうのが一般的です。
生地に色を塗ってデザインを仕上げる
マスキングをしたら適切な塗料で色を塗り、適度に乾いてきたところでマスキングを外します。必要に応じてこの作業を繰り返していくことでデザインを仕上げるとオリジナルの横断幕はほぼ完成です。
ハトメや紐づけをして完成させる
最後に布の四隅にハトメと取り付ければ紐を通すことが可能です。金槌で叩くだけで付けられる金属のハトメは手軽なのでよく用いられています。
デザインを考える
オリジナルの横断幕を制作する上で最も大切になるのがデザインを具体的に考える最初のステップです。
横断幕を使用する目的やシーンを具体的に考えて、布の色や大きさ、プリントしたいイラストや文字を考えていきましょう。盛り込みたい内容をリストアップした上でレイアウトしていくのが良い方法です。
文字を入れるときにはフォントをどうするかも検討して、目的に合ったイメージを作り上げていきましょう。注意点としてはあまり細かく作り込もうとしないことです。横断幕は遠くから視認できることが大切だからです。
また、手作りするときには細かな塗り分けが難しくて苦労しがちなので、大きめのイラストや文字を並べていってデザインすると作りやすくなります。
下書きを作成する
デザインをしたら下書きを実寸大で作成するのが重要です。
横断幕にマスキングをするときにはチャコペーパーを使ってデザインを転写すると失敗がありません。手書きで下書きをするときには実寸大の用紙を用意して書くのがコツです。
パソコンでデザインをするときにはA4サイズを目安にして分けて印刷できるように下書きを作るようにしましょう。サイズが合わないと下書きを作る意味が半減してしまうので、デザインを完成させれば終わりのステップではないというのが注意点です。
横断幕の生地を選ぶ
横断幕の生地にはいろいろな素材があるので目的に合わせて選ぶのが重要です。
手作りのときには安い布を手芸店で購入して失敗しているケースもあるのが注意点です。
横断幕の生地はターボリンかトロマットをまずは検討しましょう。
ターボリンは丈夫で雨風にも強いのが特徴で、屋外でずっと横断幕を張っておきたいときに最適です。ただ、折りたたむと折り目が付いてしまうので収納や持ち運びにはあまり向いていません。
トロマットはポリエステルなので折りたたんで持ち歩くことができます。応援に使うときや展示会に持って行くときなどにはトロマットが適しています。ただ、日焼けによる色落ちが起こりやすいので、屋外で長期間使用するのには向かないので気を付けましょう。
生地の下準備をする
生地の下準備ではミシンなどによる加工が最も重要です。
市販されている布は想定している横断幕のサイズに合わないので裁断する必要があるのが一般的ですが、もしぴったりの大きさだったとしても隅が補強されていないのできちんと縫っておかないとほつれてきてしまいます。
面倒だからと怠らずに、丁寧にミシン縫いをしておきましょう。もしミシンがないなら熱による接着式のテープで補強することも可能です。ただ、端だけテープによる厚みが出てしまうことに加え、ミシン縫いと違って修正ができないのが注意点です。
万が一、失敗したときのためにもデザインを始める前に下準備を終わらせておきましょう。
マスキングをする
マスキングをするときにはすぐにマスキングテープを貼るのではなく、下書きとチャコペーパーを使って転写しましょう。チャコペーパーの上からペンでなぞるだけで転写されるので簡単です。生地自体に下書きをしてからマスキングテープを線に沿って貼り付けていきます。
基本的には直線に合わせてマスキングテープを貼り、曲線の部分は全体にかぶせるようにしてテープを貼った後でカッターで調整をします。カッターが深く入らないようにするのが注意点です。布が切れてしまうと元も子もないので端材を使って練習してから切ると良いでしょう。
生地の種類によって切れやすさにも違いがあるため、他の生地でマスキングテープを切ったことがある人も練習してみるのが無難です。
布に色を塗ってデザインを仕上げる
マスキングをしたら塗料を塗っていきます。
スプレーなら均一になるまで吹き付けていくだけです。ただ、スプレーは吹きすぎると染み込んでマスキングの下まで広がるリスクがあるのが注意点です。
完璧な仕上がりにしたいなら丁寧に筆を使って塗料を塗りましょう。筆で塗るときにはアクリルガッシュが使いやすい塗料で、カラーバリエーションも豊富です。アクリルガッシュは水溶性ではないので雨にも強いメリットがあります。広い範囲を塗るときのために幅が広い刷毛を用意しておくとスピーディーに完成させられます。広い範囲を塗るときには刷毛を使用し、縁の部分や細かい部分は筆で丁寧に塗るのがコツです。
塗料を塗るときの注意点はマスキングを塗料が適度に乾いてにじまなくなったタイミングで剥がすことです。完全に乾ききってしまうとマスキングテープに塗料の一部が付いてきてしまうことがあります。微修正をすることはできるので、もし剥がれてしまったときには丁寧に塗ってデザインを完成させましょう。
また、多数の色を使うときには色ごとにマスキングすると失敗のリスクが減ります。赤にするところ以外は全てマスキングして塗ったらテープを剥がし、次に青を塗るところ以外はマスキングして塗るという方法です。
手間はかかりますが、特にスプレーを使うときにはうっかり塗料が付着するリスクがあるので色ごとに分けて作業するのが良いでしょう。
ハトメや紐づけをして完成させる
ハトメはパンチャーで穴を開けてハトメを取り付け、金槌で叩くだけなので簡単です。アイレットプライヤーを使用することもできるので、完成図をイメージしてどちらが良いかを選んで使用しましょう。
\まとめ/
オリジナルの横断幕を作る流れはデザインの考案から始まり、の選定や下準備などの手間がかかります。
しかし、自由度が高く、真心のこもった横断幕になるのが魅力です。心を込めてメッセージを送りたいときにはうってつけの方法でしょう。
作り慣れてしまうと難しいことはないので、思い立ったときにチャレンジしてみましょう。
幕夫さんでは横断幕の販売を中心に様々な商品を多数取り扱っております。用途やご予算に応じて最適なサイズや生地などもご提案できますので、気になる商品がある方はお気軽にご連絡ください。